赤ちゃんがごはんを投げる理由は?それも「育ち」のひとつ
「また投げた…」
せっかく作ったごはんを、赤ちゃんがポイッと投げてしまった瞬間。
慌てて拾いながら、イラッとしたり、悲しくなったり、がっかりしたり…いろんな気持ちが湧いてくるのは当然です。
でも実は、赤ちゃんがごはんを投げるのは、決して“悪いこと”ではなく、むしろ“発達の一部”なんです。
「投げる」は学びの入り口

赤ちゃんは、手にしたものを「落とす」「投げる」ことで、物の重さ・形・音・スピードなどを感じ取り、五感をフル活用して世界を理解しようとしています。
スプーンを落とした時の「カンッ」という音、ごはん粒が床にくっつく感じ、そして大人の反応…。
全部が、彼らにとって“実験結果”です。
また、食べ物を自分の手で「投げるかどうか」を選んでいるということは、自己判断と意思表示の始まりでもあります。これは、自立心が芽生えている証拠。少しずつ、「食べる」「食べない」「好き」「いやだ」という感覚を、自分の中で整理し始めているんですね。
じゃあ、ママやパパはどう向き合えばいい?

まずは、深呼吸。
食べ物を粗末にしているように感じてしまうかもしれませんが、それは「悪意」ではなく「好奇心」。
落ち着いた気持ちで、「今はそういう時期なんだな」と一歩引いて見守ることで、心がぐっと楽になります。
こんな声かけがおすすめです:
- 「投げたら落ちるね〜、音がしたね!」(観察しているように共感)
- 「これはごはん。お腹に入れるものだよ」(やさしく事実を伝える)
- 「じゃあ、お皿に戻してみようか」(代替行動を提案)
怒るより、“一緒に学ぶ”姿勢を見せてあげることで、赤ちゃんも安心して世界を探索できます。
次のステップは?

もし「なんでも投げる」時期が続いてつらいと感じたら、少しずつルールを伝え始めてもOK。
例えば、「ごはんはテーブルの上で食べようね」「お腹いっぱいのときは“おしまい”って言おうね」といった簡単なルールをくり返し伝えることで、徐々に理解が深まっていきます。
また、投げやすい環境を見直すのも一つの手です。椅子のトレーを外して大人と同じテーブルに座らせたり、落としても大丈夫なマットを敷いたりすることで、大人側のストレスも減ります。
おすすめのカトラリーで「投げたい」から「使いたい」へ


赤ちゃんにとって、普通のスプーンやフォークは持ちにくく、時には「投げる」原因になることも。そんなときは、赤ちゃんの手の形に合った専用カトラリーを使ってみましょう。
たとえば、「doddl(ドードル)」のカトラリーは、人間工学に基づいた設計で、赤ちゃんの“にぎる”動きをサポートしてくれます。
「つかむ→運ぶ→口に入れる」という動きがスムーズにできるようになると、投げるより「使いたい!」という意欲が芽生えるきっかけにもなります。
まとめ:「投げる」は“育ち”のプロセス

ごはんを投げられると、毎日イライラしてしまうこともあるけれど、
それは赤ちゃんが「自分の世界を知ろう」とするまっすぐな気持ちのあらわれ。
「どうして投げるの?」ではなく、
「何を感じて、何を伝えたいのかな?」と少し目線を変えてみると、
その小さな行動が、立派な“学びの一歩”に見えてきます。
今日もきっと、何かひとつ発見してくれたはず。
赤ちゃんのその手に、たくさんの「初めて」が詰まっています。