ピカーレガーデンってどんなとこ?どんなことしてるの?活動内容を一部ご紹介します!
目次
んなのガーデンでなにしてあそぶ?
石窯でピザを焼いたり、竹で大きなすべり台を作ったり、畑作業をしたり、ただただぼーっと空を眺めてみたり・・・大人も、子どもも、いつもの友達も、はじめましての人も関係なく、このガーデンに集まると全員が緩やかにつながり共に時を過ごす仲間に。
このピカーレガーデンは、かつて、竹がうっそうと生い茂り、人が寄りつくような場所ではありませんでした。放棄地だったこの地を、竹害と戦う場所ではなく、切っても切っても真っすぐ生えてくる竹と共生しながら過ごせる「みんなの居場所」にしようと考えたひとりのじいじからこの活動は始まりました。
誰かの「やってみたい」が、みんなの「やってみよう!」になる場所
ここにあるものはすべて、誰かの「やってみたい」でできています。
囲炉裏も石窯も、竹の滑り台や秘密基地も全部、イチからみんなで一緒に作ってきました。誰かがぽつりと発した「やってみたいな~」から始まります。どうやったらできるか相談し、ある時は「竹のドームを作ってみたい」の一言で、奈良から金沢まで作り方を学びに研修に行くことからはじめたことも。
みんなで知恵と材料と人を集めて、少しずつ工夫しながら、失敗もしながら、一緒に作り上げていく。その積み重ねが今のピカーレガーデンです。ここには「効率」とか「生産性」「ショートカット」といった言葉はありません。もちろん、「遠回り」とか「ムダ」という概念も存在しません。どうやったら実現できるかを考えて試す、そのプロセス一つ一つから楽しむのが醍醐味ということに気づかせてもらえるのがこの場所です。
ボッチャ混ぜ会
ボッチャ混ぜ会は、ボッチャ普及と地域活性に取り組む「へぐり障がい者らいふ・ウエルネス協会」さんによる毎月定期開催のイベントです。年齢、性別、障がいの有無に関わらず全ての人が共に競い合えるスポーツ「ボッチャ」と色んな人と色んなことを「ごっちゃ混ぜ」に楽しむということを掛け合わせて命名されました。この写真のメンバーだけでも最年少と最年長の年の差70歳以上!それでも全員が勝ち負けにハラハラドキドキ緊張の眼差しで球の行方を見守ります。そんなことができるのも、このボッチャという競技とピカーレガーデンの素晴らしいところです。
ぼうけん村
ぼうけん村は、子ども達が主体的に活動内容を決め、実行し、全力で遊びます。大人はあくまでもサポート役として見守り、そして共に真剣に遊びます。本人さえよければ、子どもだけでの参加もOK。大人はよかったらどうぞ―。そんなゆるいスタンスで受け入れをしているぼうけん村ですが、気づいたら大人の方が楽しくなって、次どんなことするの?と興味津々になってくるのが不思議なところです。
お料理好きはピザや焼きそばを自分たちの好きな具材でつくってみんなに振舞ったり、つい先日は竹をカップにしたプリン作りにもチャレンジしました。
日頃学校や幼稚園、保育園などで集団行動や、正解がある問題の答えを求められる子ども達にとって「じぶんで考えて自由に何かする」時間をもつことは「創造力」と「チャレンジ精神」そして「問題解決能力」を育む大切なきっかけになります。やることすべてが正解で、全部が経験になる。そんな想いで見守る大人たちとの絶妙な距離感と関係性は、大人が子ども達のことを対等なひとりの「人」として接しているからこそだと感じています。
ぼうけん村ベテラン陣の子ども達は、大人顔負けののこぎりやトンカチさばきで、器用に竹ベンチや弓矢、クリスマスには竹でツリーを作ってみたり、中学生になると秘密基地まで作ってしまいます。年齢も性別も関係なく、それぞれの年齢や成長段階でその時にできること、興味あることを見つけて誰かがチャレンジしていることを応援したり、一緒に楽しんだりできるのがこのぼうけん村の面白いところです。
バンブーコンサート
オーディエンスの皆さんが座っているベンチはもちろん手作りの竹製で、ステージも竹に囲まれたまさに自然をフルに活かした野外ライブ。竹の間を吹き抜ける心地よい風に、ふと見上げると葉と葉の間に見える青空。竹が意外にも音響の役割をしてくれることを知ったのは、バンブーコンサートならではの発見でした。子ども達は演奏をBGMに周辺で追いかけっこをしたり、手作りブランコやハンモック、すべり台でそれぞれ遊んだり、たまに音楽に合わせて大人たちと一緒に踊ったり・・・。スタッフが趣向をこらしたオリジナルメニューのランチを用意してピクニックも楽しめるこのバンブーコンサートは、年に2-3回開催していますが、毎回次の開催を心待ちにしてくださっている方がたくさんいらっしゃいます。
生き抜く力と楽しむ心を育む
ピカーレは「食べる」「遊ぶ」を通して子ども達の生き抜く力を育むことをサポートしています。完全無農薬で育てるお野菜たちは、種植えから収穫までみんなで一緒に育てます。収穫しているのか、土あそびしているだけなのか・・・それでもいいんです!はじめは土に触れることすら嫌がる子も。でも成長と共にだんだんとできることが増えて、ついには自分の好きな野菜を種から育てる!とじぶんで種や苗を持ってくる子もいます。
無農薬栽培だから、虫にも喰われるし、どれが雑草なのか野菜なのか、ときに区別をつけるのが難しいものもあります。そして、せっかく育っても、ちょうど食べごろを見計らってやってくる野生動物たちに先を越されて、人間はおあずけを食らうことも。
そうやって部分的にでも生育に携わる経験を通し、たくましく育ってきた野菜の姿を目にすることで、じぶんで育てた・採った野菜だけは食べる!いつもより美味しい!となる子も多くいます。
子育て期の大人にとってもかけがえのない場所
ピカーレガーデンは、子ども達のためだけの場所ではありません。
子育て期の大人たちが自分時間を持てる息抜きの場にもなりたいと考えています。独りでわが子をみるより、大人何人かで複数人みると、一人あたりの子ども人数は増えるのに不思議と心の負担は軽くなる。たわいもない話をしながら作業をしたり、子どもが他の大人と一緒になって何かしている様子を眺めたり。
家にいるとあんなにイライラしていた気持ちが、少し距離を置いたり環境を変えるだけで、帰るころには「さあ、可愛いわが子と家に帰るか!」とすっかりリフレッシュ完了しているじぶんに気づいたりします。
いつでも誰でも、みんなのための居場所空間へようこそ。
ピカーレガーデンでは、他者との「いい距離感」と「自由に好きなことをしていい」という制限のない環境だから、大人も子どもも「じぶんなりに考える時間」が自然と生まれます。あと、ピカーレガーデンには入口はありません。門も壁もありません。なにか特別なことができる必要もなければ、一生懸命すでにある輪に入る必要もない。みんなが点で、緩やかに輪になったり、一緒に何かを創り上げることもあれば、それぞれの時間を持ったり。そんな皆にとっての居場所となる空間です。