なぜ子供は奇声を上げるの?理由について年齢別に解説します
子供が奇声を上げる理由について
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突然甲高い声を上げて叫ぶ子供達。最近では子供が発する大きな声が原因でご近所とトラブルになるケースも・・・子供が大きな声を発するのは仕方のないことなのですが、少子化の影響か、最近では周りに敏感に反応されてしまうことも多く、子供が甲高く大声で叫ぶことを「奇声」と呼ぶようにさえ、なってしまっています。こんな時、親はどのように対応すればよいのでしょうか?今回は子供が奇声を上げる原因とその対応の仕方について、解説していきます。
目次
子供の奇声としつけは関係ある?
「子供が奇声を発するのは、親のしつけが悪いからだ」と、昔から言われていますが、子供が奇声を発するのは、体の動きや言葉が未成熟な子供が周りの人とコミュニケーションを取りたいからであり、しつけとは関係ありません。
子供の奇声と発達障害の関連性
奇声を発するすべての子供が発達障害なわけではありません。子供が奇声を発するのは言葉や体の動きで表現できない自分の気持ちを声に出しているからであり、特に0歳~3歳過ぎの子供に関しては奇声を発する=発達障害と判断するのは難しいとされています。
子供の奇声を上げる理由:0~1歳
0歳~1歳の子供は言葉も体もまだまだ発展途上中。自分の子供が奇声を発して何かを伝えようとしているのか、適切に汲み取るためにも、子供が奇声を発する原因についてあらかじめ把握しておくことが大切です。考えられる原因を、いくつか具体的に見ていきましょう。
何かして欲しいことがある
0歳~1歳の子供は自分の気持ちをうまく表現できません。「ミルクが欲しい」などといった要求も言葉や体では表現できず、奇声を上げて表現することがあります。
戸惑い、不安
知らない人、知らない場所に遭遇し、戸惑いや不安を感じた時に、0歳~1歳の子供は自分の精神をを安定させるため、本能的に奇声を発することがあります。
眠い、疲れた
夕暮れ時に奇声を発し、ぐずついたりすることが多い0歳~1歳の子供達。一日の疲れが出て眠くなったり、夕暮れ時になって不安になったりすることが原因であるとされています。夕方によく見られる乳幼児のこの状態を「黄昏泣き」といいます。
声を出すことが楽しい
自分の声が聞き取れるようになり、面白がって奇声を発している場合があります。
注目されたい
褒めてもらいたかったり、注目を集めたい時に、奇声を発して周りの反応を楽しんでいる場合があります。
子供の奇声の対処法:2~3歳
子供も2歳~3歳になると自己主張が強くなり、「イヤイヤ期」にも突入します。奇声を発する理由も乳幼児の時とは少し違いが生じてくるので、注意が必要です。
言葉にならず、もどかしい
自我がどんどん発達し、周りへの要求や伝えたいことも増えていく中で、言葉や体の発達が追い付かずにもどかしくなってしまい、奇声を発することも・・・この場合、子供に積極的に語りかけ、子供の心の中の思いを親が言葉にしてあげることが大切です。
体が思うように動かない
自我に目覚めた子供は何でも自分でやってみたくなりますが、体がまだ思うように動かず、もどかしさから奇声を発することがあります。
感情の表現方法がわからない
子供は自分の気持ちの表現方法がわからずに、最終的には奇声を上げて泣くことが多いです。この場合は気持ちを汲み取って代弁してあげたり、やさしく抱きしめてあげたりして、子供に寄り添うことが大切です。
子供の奇声について理解しよう
子供が奇声を発するのは、言葉や体ではうまく表現できない思いを周りに理解してもらいたいからです。自分の子供が奇声を上げていたら、言葉にならない子供の思いを汲み取りながら代弁してあげたり、抱きしめてあげたりしてください。周りの目が気になったり、対応が大変でしょうが、子供からの大切なメッセージだと思って、寛大に受け止めてあげてくださいね!