なぜ子どもは奇声を上げるの?年齢ごとの気持ちをやさしく読み取ってみよう

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スーパーで突然「キャーー!」と叫ぶ子ども。
公園で全力で声を出すわが子を見て、「うちの子、落ち着きがないのかな…」と心配になったこと、ありませんか?
でも実はそれ、子どもなりのコミュニケーションなんです。
まだ言葉や動きで気持ちを伝えられない時期の子どもは、“声”そのものが心の表現手段なんです。
子どもの奇声としつけは関係ない

「奇声を上げるのはしつけがなってないから」と言われることもありますが、それは少し違います。
大きな声を出すのは「伝えたい」「かまってほしい」「楽しい」など、気持ちを表す自然な行動です。
しつけの問題ではなく、子どもが「今の気持ちを知ってほしい」と思っているサイン。
大人がその声の背景を理解できると、ぐっと見方が変わります。
子どもの奇声と発達障害の関連性
奇声を発するすべての子供が発達障害なわけではありません。
子供が奇声を発するのは言葉や体の動きで表現できない自分の気持ちを声に出しているからであり、特に0歳~3歳過ぎの子供に関しては奇声を発する=発達障害と判断するのは難しいとされています。
子供の奇声を上げる理由:
0〜1歳:「伝える手段=声」

このころの赤ちゃんはまだ言葉も体も発展途中。
気持ちを伝えるためにできるのは、泣く・笑う・声を出すことだけです。
こんな理由で声を上げていることが多いです▼
- ミルクや抱っこなど「何かしてほしい」サイン
- 知らない人や場所に不安を感じた
- 眠い・疲れた(いわゆる“黄昏泣き”)
- 自分の声が面白くて試している
- 注目されたい・反応が楽しい
赤ちゃんにとって“声を出す”ことは遊びであり、世界とつながる方法でもあります。
大きな声が出ても、まずは「何を伝えたいのかな?」と気持ちをくみ取ってあげましょう。
子供の奇声の対処法:2~3歳
「伝えたいのに伝わらない!」のもどかしさ

この時期になると、自我が芽生えて「やりたい」「伝えたい」が増えてきます。
でも言葉がまだ追いつかず、思いどおりに伝えられないことも多いんです。
そんな時に出るのが“奇声”。もどかしさや悔しさを、声で一生懸命表しています。
- 言葉にならない思いを「声」で表している
- 自分でやりたいのに体が思うように動かない
- 感情の整理や表現がまだ難しい
対応のコツは、「共感」と「代弁」。
「びっくりしたね」「もうちょっと遊びたかったね」と、気持ちを言葉にして返してあげると安心します。
怒るよりも、“理解してもらえた”という感覚が、心の落ち着きにつながります。
奇声は「SOS」でも「うれしい!」でもある
子どもが奇声を上げると、周りの視線が気になることもありますが、その声は「助けて」「見てて」「楽しい!」など、さまざまな感情のメッセージです。
「静かにさせよう」と焦るよりも、「どんな気持ちから出ている声なんだろう?」と考えてみましょう。
寄り添うことで、子どもは安心して“声”以外の表現も覚えていきます。
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おわりに
奇声は、まだ上手に言葉にできない子どもたちの「心の声」。
大きな声が出ても、それはちゃんと成長している証拠です。
泣く、笑う、叫ぶ——。
どれも子どもが自分らしく世界とつながっていくための大切なステップ。
少し深呼吸して、やさしくその声を受け止めてあげましょう。




