子供が食べ物を好き嫌いする原因と食べてもらうためのコツを解説
子供が食べ物を好き嫌いする原因とその対処法について
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味覚が敏感な時期でもあるので仕方がないのですが、子供は好き嫌いをすることが多いですよね。一生懸命作った料理を拒絶されてしまうと、作ったお父さんやお母さんのショックたるや、計り知れないものがあります・・・そんな時は調理方法や食事の環境を変えて、子供に積極的に食べてもらう工夫をしてみましょう。今回は食べ物を好き嫌いする子供に対する対処法を、子供が好き嫌いする原因の説明を交えながら解説していきます。子供が好き嫌いが多くて困っているお父さん、お母さんはぜひ参考にしてください!
目次
子供が食べ物を好き嫌いする原因とは
子供が食べ物を好き嫌いする原因は次の4点が考えられます。
・味覚
・嗅覚
・トラウマ
・食べる手間
食べ物の味を嫌がったり、香りを嫌がったりと、子供によって原因は様々です。また、食べ物そのものではなく、過去の経験から嫌いになってしまう例も少なくありません。具体的にどのようなことが考えられるのか、見ていきましょう。
味覚
子供は特に苦みや酸味が苦手です。なぜなら子供は苦みを「毒がある危険な食べ物」、酸味を「腐敗した食べ物」と本能的に認識してしまうからだそうです。幼いうちはこの二つの味覚に対して特に敏感であると言われています。
嗅覚
子供は臭いの強い食べ物が苦手なことが多いといわれています。例えばキャベツやレタスなど、香りの少ない野菜は比較的食べられる子供が多いのに対し、ニンジンや玉ねぎ、セロリなど、独特の香りがする野菜は苦手な子供が多いそうです。
トラウマ
食べた後に気分が悪くなったことがトラウマになり、そのままその食べ物が嫌いになっていくことがあります。また、嫌いな食べ物を執拗に勧められて、トラウマになることもあるようです。
食べる手間
骨から身を取って食べるお魚や、種を取って食べるスイカなどは、子供が面倒くさがって食べないこともしばしば・・・子供は食べるのに手間がかかるものは嫌いになることが多いです。
食べ物を好き嫌いせずに食べてもらうコツ
子供に好き嫌いせず、何でも食べてもらうようになってもらうには、調理方法や食事をする時の環境を工夫し、子供に食べることを好きになってもらうことが大切です。
調理方法を工夫する
子供に苦手な食べ物を食べさせるには、まず調理の手法を工夫してみましょう。例えば子供がピーマンが嫌いだとしたら、ピーマンの苦みが嫌いなのか、香りが嫌なのか、食感が嫌なのかをまず把握します。苦みや、食感が嫌いな場合、焼いたり揚げたりすれば苦みも軽減し、食感もやわらかくできますし、香りが嫌なのであれば水にさらしてあく抜きなどをすれば軽減されるので、食べてくれるかもしれません。子供が嫌いな食べ物の何が嫌いなのかを把握し、把握した原因を軽減するための調理が大切になります。
楽しく食事する
楽しい雰囲気で食事をする中で、子供が嫌いな食べ物を食べられるようになった!という話はよく聞きますよね。人間には食べ物の味だけでなく、食べている時の環境や、その時の雰囲気などを総合的に判断して、「美味しい」と感じることがあるそうです。これを「嗜好学習」と呼んでいます。子供に好き嫌いをなくしてもらうには料理だけでなく、食事中の環境や雰囲気も重要であるということです。
無理に食べさせない
子供の体を心配するあまり、好き嫌いせずに食べてもらいたい気持ちが高ぶってしまうことはどこの親にもあることです。しかし、子供に嫌いな食べ物を無理やり食べさせようとしてしまうと、子供は逆にトラウマになり、ますます拒絶することも・・・少し気を長く持って様子を見ることも大切です。
食べられたらほめる
嫌いな食べ物を子供が食べられるようになったら、しっかりほめてあげることが大切です。子供はとにかくほめられるのが大好き。1つを克服し、ほめられたことで、積極的に苦手な食べ物にチャレンジするようになります。
好き嫌いは個性
子供が食べ物を好き嫌いするのは、子供の個性として捉えてみてはどうでしょうか。玉ねぎが好きな子供もいれば、苦手な子供もいます。そのことを子供の個性として捉えるならば、玉ねぎが苦手な子供には玉ねぎの栄養成分を違う食べ物で摂取してもらうことも1つの方法かもしれません。個性ととらえることで子供の好き嫌いを柔軟にとらえることができ、子供も親も少し気持ちが楽になれます。そうすれば、子供の好き嫌いを無くす上で最も大切な「楽しい食事」がますます楽しいものになるのではないでしょうか。