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日本や海外の子供への情操教育の現状について解説します

勉強する子供

日本や海外の子供への情操教育の現状について

この記事を読むための時間:3分

「情操教育」という言葉をご存知ですか?小さいお子さんを持つお父さん、お母さんなら聞き覚えがあるかもしれません。情操教育とは体を動かしたり、芸術や自然に触れ合ったりすることで感受性や創造力を形成する「心」や「人間力」を育む教育のことです。自分の子供を心身共々健康的に育てるに当たって、情操教育は非常に大切な教育になるので、わからない方は知識をしっかり身につけておくことをおすすめします。今回は日本や海外の情操教育について色々とお話していきますので、ご興味のある方は最後までお付き合いくださいね!

情操教育とは

情操教育とは人間の道徳心や感受性、創造力、個性を育む教育です。人間が成長していく上で非常に重要な教育であり。スポーツを体験したり、芸術や自然に触れあうことで育まれると言われています。感受性が豊かであるとされる幼児期から幼少期に行うのが良いとされていて、日本の小学校のカリキュラムに音楽、美術、体育、道徳などの授業が組み込まれているのはこういったことが理由になっています。

情操教育の基本方針

情操教育の基本方針は大きく4つに分けられます。それぞれの基本方針について、詳しく説明します。

科学的情操教育

子供は知的好奇心から、様々な疑問を持つようになります。自分の中に生まれる疑問に対し、自分なりに考え、解決していく力を育てる教育のことを意味します。

道徳的情操教育

集団生活の中からルールを順守しようとする善良な心や、相手と協調しようとする思いやりの心を育む教育のことです。

情緒的情操教育

人や他の動物の命の重さや尊さを教育することです。自宅でペットを飼ったり、自然の中で昆虫に触れあったりしながら、命を大切にする情緒を育てます。

美的情操教育

音楽や美術品に触れて「美しい」と思えたり、感動したりする心を育てます。絵を描く、ダンスを踊る、歌を歌う、楽器を演奏するなどは、美的情操教育の一環です。

日本の情操教育事情

日本の学校カリキュラムを見てみると、小学校から音楽や体育、美術の時間がしっかり確保されていて、自然体験学習なども定期的に行われており、情操教育に力を入れているイメージが強いです。海外と比較しても情操教育に費やされている時間は多いと思われます。しかし、小学校でパソコンを使ったIT教育や英語教育も近年では導入されており、限られたカリキュラムの中で情操教育に費やす時間が今後もしっかり確保されるのかは不透明です。

海外の情操教育事情

海外の情操教育は日本と比べてかなり事情が違うようです。アメリカとカンボジア、2国の情操教育事情について解説します。

アメリカ

アメリカの学校が情操教育にかける時間は、日本と比較するとかなり少ないようです。アメリカでは英語や算数などの主要4科目にほとんどの時間を費やしていて、体育や道徳、音楽、美術の時間はカリキュラム全体の30%以下と、かなり低いのが現状です。元々アメリカは年間の授業日数が180日と、日本と比べてもかなり少なく、主要4科目の時間を取るのもギリギリな状態なので、情操教育に費やせる時間の余裕はほとんどありません。

カンボジア

カンボジアにおいて情操教育はほぼ行われていないのが現状です。理由としては先生の人数が不足していることがあげられます。こういった状況なので、学校の先生も情操教育を受けたことがなく、子供達に情操教育を教えることができません。こういった状況を配慮し、現在日本をはじめ、様々な国のボランティア団体が小学校を訪問し、カンボジアの情操教育の浸透を手助けしているところです。カンボジアの全ての子供たちが情操教育を受けられる日もそう遠くはないかもしれません。

情操教育の重要性

子供が心も体も健やかに育つためには、情操教育が欠かせません。情操教育を通じて子供達は感受性や創造力を身に付け、命の尊さを知り、善良な道を歩もうと思い立ちます。子供達の未来を少しでも明るいものにするためにも、情操教育の重要性を大人たちが認識し、子供達に伝えていくことが大切です。

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