【2025年版】赤ちゃんのしつけはいつ、何から始めるべき?ポジティブ・ディシプリンとデジタル時代の視点から年齢別に解説

しつけの基本は「愛情」と「一貫性」
しつけというと「叱る」「ルールを守らせる」といったイメージを持つかもしれませんが、近年注目されているのが【ポジティブ・ディシプリン(積極的しつけ)】です。これは、「罰する」のではなく、「子どもの感情に寄り添いながら、社会性や自律性を育てていく」アプローチです。
さらに現代では、デジタル機器との付き合い方もしつけの一部に含まれるようになっています。
【0歳】しつけは「信頼関係づくり」から
- 抱っこ、声かけ、アイコンタクトなどを通して「あなたは大切な存在だ」と伝えることが、将来のしつけの土台になります。
- 泣いたら対応してもいい? → Yes! 「泣けば抱っこしてもらえる」という経験が、信頼と安心の心を育てます。
- ポジティブ・ディシプリン的には、まず「安心感」があってこそ「自律」が育つと考えます。
【1歳】「伝わっていなくても伝える」姿勢が大切

- 「それはダメ」ではなく、「こうしようね」と肯定的に伝えることで、子どもは理解しやすくなります。
- まだ言葉の理解が十分でない時期でも、繰り返しの言葉と態度で「安心して学べる環境」を提供します。
- イヤイヤ期も始まる頃。叱るよりも、「なぜ嫌なのか」を観察して、感情を受け止める姿勢を忘れずに。
【2歳】選択肢を与えて自立を促す
- なんでも「イヤ!」の2歳児。そんなときは「靴は赤と青、どっちがいい?」と、選択肢を与えることで自主性と協調性が育ちます。
- ポジティブ・ディシプリンでは、罰ではなく、問題行動の背景にあるニーズに目を向けることが大切。
- 「叱らない=甘やかす」ではありません。「違うよ」と伝えながらも、子どもの視点を尊重することが鍵です。
【3歳】ルールの理由を伝える
- 社会性が発達する時期。「ルール=押しつけ」ではなく、「なぜそうするのか」を子どもの目線で説明します。
- たとえば「おもちゃを片付けよう」ではなく、「お片付けすると、次に遊ぶときに見つけやすいね」といった具体的なメリットを伝えることで、子どもも納得しやすくなります。
- 間違えたときも、「ダメ!」より「どうすればよかったかな?」と一緒に考える機会を大切に。
【4歳】共感を持った指導で「考える力」を育てる
- 友達とのトラブルや、ウソなどの行動が出ることも。
- 怒るのではなく、「どうしてそうしたのかな?」「相手はどう感じたかな?」と共感と対話で気づきを促すのがポイント。
- ポジティブ・ディシプリンでは、「行動」に焦点を当てつつ、「人としての価値は否定しない」姿勢が基本です。
【5歳〜】社会との関わりのなかで「自律」を育てる
- 学校や園での生活が本格化し、ルールや集団行動が求められるようになります。
- しつけの目的は「言うことを聞かせること」ではなく、「自分で考えて行動できる子に育てること」。
- ポジティブ・ディシプリンでは、感情の自己管理、問題解決能力、他者への思いやりを身につけることを重視します。
デジタル時代のしつけにも応用を

- 使い方を禁止するよりも、「なぜ制限が必要か」「どうすれば楽しく使えるか」を一緒に考えることが効果的です。
- 一緒に画面を見る、ルールを一緒に決める、使ったあとの気持ちを共有する、などがポジティブ・ディシプリン的なデジタル教育のポイントです。
おわりに
しつけとは「子どもが人として社会で生きる力を育てるサポート」です。
怒鳴らなくても、叩かなくても、愛と尊重を持って伝えることで、子どもはしっかりと育っていきます。
大人自身も学びながら、一緒に成長していく姿勢を大切にしていきましょう。