子供が外遊びすることによるメリットと注意点とは?
子供の外遊びのメリットと注意点について
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公園で大勢の子供が元気よく遊ぶ姿も、最近ではあまり見かけなくなってしまいました。最近では学校から帰るとすぐ塾に通ったり、習い事をしたりと、忙しい日々を過ごしている子供が多くなり、外で遊ぶことも少なくなってきているとのこと。外遊びの減少は子供達の体力低下だけでなく、集中力の欠如や敷いては学級崩壊に繋がっているとまで言われています。子育て中のお父さん、お母さんには今一度、外遊びの重要性について、見つめなおしてもらいたいものです。今回は子供の外遊びのメリットや、注意点について解説します。
目次
子供が外遊びをしなくなることによるデメリット
子供が外遊びをしなくなることで、様々なデメリットが生じると言われています。外遊びをしなくなった子供に特に欠如しているのが体を操作する能力と自発的に運動する能力、この2点です。
体を操作する能力の低下
体を操作する能力とは難しい動作ではなく、片足で立ったり、飛んだり、跳ねたり、スキップしたりといったごく簡単な動作のことで、こういった日常頻繁におこなう動作能力が外遊びをしない子供は低下しているのだそうです。最近では外遊びをしない子供に立ったまま靴を履けない子が多い、ともいわれています。
自発的行動能力の低下
では習い事で野球やサッカーなど、スポーツに取り組んでいる子供は大丈夫なのでしょうか?実はこういった子供たちは習ったことに対して行動することはできても、自由な環境の中で思いつくがままに体を動かすことは苦手であるといわれています。
子供が外遊びをすることによるメリット
子供が外遊びをすることで得られるメリットは体力の向上だけではありません。具体的にどのようなメリットがあるのかについて、解説していきます。
運動能力、持久力の向上
外でボールを使って遊んだり、飛んだり跳ねたりすることで運動能力の向上が期待できます。また、毎日外で元気に遊ぶことで持久力も向上します。
健康的で丈夫な体作り
外で元気よく遊ぶことで、運動能力の向上だけでなく、健康促進にもなります。新陳代謝の向上や、筋力の増加、肥満防止などが期待できます。
向上心の発達
外遊びは体の健康だけでなく、心の健康も促進します。自分で工夫しながら楽しむことで創造力や向上心が育まれます。
社会性の取得
自分以外の子供と触れ合う機会が増える中で、仲間意識をもって、ルールを守りながら外遊びを楽しむ子供は道徳心や協調性、コミュニケーション能力などが自然と身についていきます。
認知能力の育成
鬼ごっこで鬼が見つけやすそうな場所を予測したり、ボール遊びでボールが飛んでくるコースを予測したりと、外遊びは危険予測や状況判断といった脳の発達を促進します。また、外遊びの中でルールを設定したり、遊び方を工夫することにより、子供達は創造力を身につけます。
子供を外遊びさせる時に親が注意すること
外遊びはただ体を外で動かしただけでは、運動能力も社会性も身に付きません。子供を公園に連れていき、「遊んでおいで」と言ってみても、子供はそもそも遊び方がわからないので、ただ立ち尽くしてしまうだけになってしまいます。かつては外に遊びに行くと、年下の子は年上の子から遊び方を教えてもらい、外遊びをしていました。今ではそういった風習もなくなり、鬼ごっこやボール遊びなど、近所の子供達同士で継承することも無くなりつつあります。子供を公園に連れて行った時はお父さん、お母さんが年上の子供の代わりになって、一緒に遊んであげてください。一緒に楽しむことで子供は「自分以外の人と遊ぶ」体験ができ、その経験は子供にとって大変有意義なものになります。
子供に外遊びをさせよう
「子供が危険な目に遭ったら」と、最近では子供の外遊びをあまりよく思っていない家庭も増えているようです。公園の遊具を使った遊びや、鬼ごっこ、ドッチボールなど、かつてはどこの公園でも繰り広げられていた遊びも、今では知らない子供のほうが多いとのこと。子供と公園に行ったら、お父さん、お母さんも一緒に遊びながら子供に外遊びを教えてあげてください。子供は外でのびのびと遊ぶことで、心も体もたくましく成長しますよ!