ママも子供も成長。子育ての強い味方、ニュージーランドのプレイグループ
目次
ニュージーランドの育児!プレイグループでママも子供も成長
子供が幼稚園や保育園に行き始めるまでの育児は、特に愛情をたっぷり注ぎたい時期ですよね。
でも、毎日子供と二人きりで向き合うのはママにとって大変なこと。
「公園以外にどこへ行ったらいいのかわからない…」
「一人で育児しているとストレスがたまる…」
なんてことはありませんか?
今回紹介するのは、ニュージーランドの乳幼児の子供を持つママが利用しているプレイグループについてです。
プレイグループの特徴や子供の過ごし方、ママのかかわり方など、実際に娘と一緒に参加していた私がママ目線でお伝えしますね!
プレイグループってなに?
ニュージーランドにあるプレイグループは、乳幼児のための教育の場所であり、0歳から幼稚園や保育園に行くまでの子供たちが主に参加しています。
主催しているのは教会やプランケットと呼ばれる子供の健康管理をおこなうグループのほか、一般の保護者でも場所さえ確保すればプレイグループを始めることができます。
ニュージーランドの教育省からのサポートもあるので、カリキュラムや設備、安全性など一定の条件をクリアすれば補助金がおりることも特徴です。
ニュージーランドでは各地にプレイグループがあるので、私も娘が生後4カ月の頃から保育園に行き始める3歳頃まで、週に2~3回通っていました。
参加費は1回2ドル~5ドル(230円前後)が相場で、自分の都合にあわせて気軽に通えることも嬉しいポイントです。
午前中に1時間30~2時間程開催している所が多く、毎日のように違うプレイグループに行くことを日課にしているママもいます。
プレイグループでできること
プレイグループは主催する団体によって、内容に多少違いがあります。
多くのプレイグループは、自由遊びの間にリトミックをはじめ、絵本の読み聞かせやクラフトなどを取り入れていて、子供が楽しめるカリキュラムを組んでいます。
私がよく行っていた教会が主催するプレイグループのスケジュールは以下のような感じです。
プレイグループのスケジュール(例)
参加費:2ドル(約133円)
10:00 プレイグループオープン
自由遊び
10:20 リトミック 歌とダンス
10:40 モーニングティータイム
自由遊びやクラフト
11:30 解散
オープンと同時に教会の関係者やボランティアの方が笑顔で迎えてくれ、リトミックが始まるまでは自由遊びです。
広々とした室内にはお人形やブロックコーナー、コスチュームやパズルコーナーのほか、外には砂場や遊具などもあり、各自好きな場所へ行くことができます。
もちろんママは自分の子供をしっかりと見守ることが絶対条件です。
リトミックでは音楽に合わせて子供たちが踊れるように、見本を見せてくれる進行役がいます。
小さな子供はママが膝の上にのせて参加できるほか、リトミックに興味のない子供は無理に参加する必要はなく、自由遊びを続けることも可能です。
個性を尊重しながら遊ばせることができるので、じっとしていられない子供を持つママもストレスになりません。
どこのプレイグループでもモーニングティータイムがあり、子供用テーブルと椅子がセットされ、お水とお菓子が出るので子供たちもみな楽しみにしています。また、大人に対しても紅茶やコーヒー、お菓子が用意されるので、ママもリラックスしながら他のママさん達との交流を図りやすくなっています。
ママたちは順番にお菓子を持ち寄るので、豪華な手作りケーキでティータイムを楽しむことも多々ありました。
プレイグループによっては、モーニングティーのみで自由遊びを基本としている場合もあり、ママは自分と子供がリラックスしやすいプレイグループに自由に出入りできます。
プレイグループのメリットとデメリット
プレイグループを通して、子供はコミュニケーションの取り方を学べるほか、社会性を身に付けることができます。
私自身、当時1歳になったばかりの娘が集団の場に溶け込み、他の子供たちと一緒にモーニングティータイムを楽しんだり遊んだりする姿を見て、成長を実感していたのを覚えています。
また、プレイグループを通してお友達ができ、プレイグループ以外でもプレイデート(遊ぶこと)をする機会も増えるので、子供の世界観も広がりやすいです。
プレイグループはメリットが多いですが、私が実際に利用して不安だった点と言えば、モーニングティーのときに、娘がここぞとばかりに大皿のお菓子を食べすぎてしまうことでしょうか。
子供に甘いものを与える時期について気を遣うママも多いと思いますが、プレイグループのときばかりは仕方ないと割り切っていました。
そのほか、感染症などにかかりやすくなり娘もよく熱を出していました。ただ、それは免疫力を強める過程であり、保育園に行きだす頃には熱を出す回数も減ったように思います。
ママにとっても社交や気分転換の場になる
プレイグループはママにとっても、育児の孤立を避けられると同時に、よい気分転換になります。ママ友と育児情報が交換できるほか、ストレスの発散にもつながりやすいです。
私と夫の両親は日本とイタリアに住んでいるという状況でニュージーランドでの育児をしていたため、プレイグループでママ友が多くできたことは、海外で育児をする中で大きな心の支えとなりました。
親子ともどもプレイグループが大切な社交の場となり、多くのことを学び貴重な体験ができたのは本当によかったです。
また、ニュージーランドに住む日本人が集まり、文化に触れる目的で運営しているプレイグループもあります。
こちらに住む日本人ママは、日本のプレイグループとニュージーランドのプレイグループの両方に参加する方も多くいます。
ママも子供も楽しめる場所がプレイグループ
ニュージーランドのプレイグループは、自由な雰囲気で誰でも参加しやすいため、乳幼児の子供を持つママにとってはとてもありがたい場所です。
日本でもプレイグループのような場所がもっと増えると、育児が楽になるかもしれませんね!
ライター:古屋 恵子
ニュージーランド在住。
イタリア人の夫と7才の娘と毎日にぎやかに暮らしています。2012年からフルタイムのライターとして活動中。
海外での育児経験を通して、ママさんにとって役立つ情報を発信しています。