海外ほぼワンオペ育児日記④-ベトナムの小児科事情-
さて、前回ちらっとお話しましたが、うちの子、産まれた時からずっと便秘続きでした。
偏食が原因なのか、理由はわかりませんがずっと便秘でした。
日本にいた時だと「便秘外来」というのを用意してくれている小児科さんもあり、新生児から出国までは大変お世話になりました。
よく処方される便秘用のお薬をたくさんスーツケースに詰め込んで、浣腸もたくさん運び、ホーチミンでの生活を始めたのですが、環境が変わっても便秘は治らず。
ということで、ホーチミンで小児科に行ってみることにしました。
【海外で病院に行く時は「海外旅行保険」に入っておこう!】
主人の会社で、帯同家族として海外に住むと「海外旅行保険」に加入してくれます。
海外のほとんどは、日本のような保健制度は存在せず、病院を受診すると高額になるため、海外旅行保険の証券は日本の保険証のようにいつもお財布に入れておくことをおすすめします。
歯医者は対象外になることが多いので、本当に必要な時のみ受診、定期健診は日本に一時帰国する時に済ませるのがいいのかと個人的には思います。
【海外で病院にかかる場合のチェックポイント!】
・病院に小児科(必要な科)があるか
・ドクターは日本語が通じるのか(もしくは、自分が理解できる言語を話せるか)
・日本語が通じない場合は日本人通訳さんがいるのか
・会社から支給されている海外旅行保険の保険会社はキャッシュレス対応か
ホーチミンにはいくつかインターナショナルクリニックがあり、この時は幸い家の近くにあった病院に行くことにしました。
他国の事情はわかりませんが、ベトナムの場合は必ずインターナショナルクリニックを受診します。
ちなみにベトナムにはローカル病院ももちろん存在するのですが、基本的には受診はしません。
理由は・・・
朝から現地の人で長蛇の列であり、予約できないからです。
(床に寝転んで受診を待つ患者さんもいました・・・)
最初に住んだレジデンスの目の前にローカル病院もあったのですが、窓からみてもちょっとすごい人と空気感でした。
【病院へいく流れ】
1.行く予定の病院に電話し、受診したい先生がいる日を確認の上予約します
2.当日は受付で予約者名を名乗り、海外旅行保険証券を見せます
初診の場合は本人確認のためにパスポートも必ず持参します
(ここに日本人の受付がいたらかなりスムーズ)
3.カルテを記入して、受付に提出します
キャッシュレスで海外旅行保険の手続きをしてくれる病院の場合は、ここで保険会社指定の保険金請求書も記入します
4.自分の名前が呼ばれるまで待機します
5.診察 日本人先生がいない場合は、日本人通訳さんが同席してくれます。
6.精算 キャッシュレスの場合は診察はありませんが、処方箋をもらいます。
7.薬をもらう 院内で処方されることが多いので、院内薬局で薬をもらいます。
ざっくりこのような流れで受診をします。
私が子供を連れて便秘の診察に行った際、何にびっくりしたかというと・・・
日本で当たり前に処方されていた薬がない!日本人先生にも通じない!!!!
こちら、日本人の先生だから安心しきって、私は手持ちの日本から持ってきた薬を持って、これと同じような薬を処方してほしいと伝えた時の会話です。
医師:「これ、なんだろうねぇ」
私:「酸化マグネシウムの緩いやつだと思います。下剤は赤ちゃんには強すぎるからこの混合の粉薬を飲ませるように言われてました。」
医師:「う〜ん。みたことないなぁ・・・」
(辞書みたいなものを開き始める。)
私:「よろしくお願いします。」
(かなり不安になる。)
医師:「下剤を処方しますので、便秘が続くときは飲ませてください。」
私:「これだとお腹痛くなって、苦しくないですか?」
医師:「終わります。」
診察終了。
そこには不安しか残らず、明らかに下剤。
お腹が痛くなって、泣いちゃう薬じゃないかと思うと飲ませる事も憚られました。
ただ、その時私が自力で行くことができたのはこの病院だけだったので、次回受診するのかどうかとても悩みましたが、下剤ばかり飲ませたくなかったので、一旦、処方された薬は飲ませずに、日本から持ってきた薬が尽きるまで飲ませ続け、日本への一時帰国の日まで耐え凌いだのでした。
難しいですよね…。幸い、我が家は自分たちが持ってきた薬でなんとかなりましたが
長期滞在の場合は信頼できる病院を見つけることもとっても重要だと思います。
次回は、「母子で一時帰国〜飛行機編〜」をお届けしたいと思います!
Shiho
海外でのほぼワンオペ育児経験を発信!
海外在住歴8年(シンガポールとベトナム)海外子育て歴5年(ベトナム)、現在は日本在住 2児の母です。 これまでの海外での子育てを通じて経験したこと、帰国後の子供達の生活等、これから海外で子育てをされる方、海外での育児に興味がある方へ、少しでも役に立つ情報を発信していきます。