【BLW】どうやって?いつから始める?赤ちゃん主導の離乳食
目次
【BLW】どうやって?いつから始める?赤ちゃん主導の離乳食
離乳食は、赤ちゃんにとってリアルな食生活の第一歩です。
ママが願うことと言ったら「たくさん食べてほしい」「食事を楽しんでほしい」「すくすくと成長してほしい」ということに尽きると思います。
今回は、赤ちゃんが主導となって進める離乳食として海外でも注目を集めている『Baby Let Weaning』(以下BLW)の始め方や開始時期、食材や注意点などについてご紹介!
BLWに興味のある方やすぐに始めたいという方も参考にしてくださいね。
BLWの開始時期はいつ頃?
赤ちゃんの成長は本当に早いもの。寝返りをしてハイハイができるようになり、お座りをマスターしたころがBLWの開始時期です。生後6カ月頃を目安として、窒息の危険性を避けるために「お座りができる」ことがBLWの開始条件となります。
たとえば8カ月のときにお座りが安定してできるようになり、自分で食べたがるようなしぐさをするようになったとしたら、その時がBLWのデビュー時。
一般の離乳食は5カ月ころから始める家庭もありますが、BLWでは焦る必要はまったくなく、子供の成長にあわせて始められます。
BLWのはじめ方と進め方の手順
BLWに挑戦してみたいけれど、何から始めたらいいのかわからない…というママのために、まずBLWの進め方についてわかりやすく説明しますね!
最初に押さえておきたいのが以下の3つのポイントです。
BLW(赤ちゃん主導の離乳食)をすすめる上でのポイント
- BLWは最初から手づかみで食べてOK
- すりつぶさずに固形物をゆでるなどして与える
- 赤ちゃんが自分の意志で選んで食べる
BLWは、赤ちゃんの「食べたい」という気持ちを尊重することを第一としているので、ママは食事を用意して並べるだけ。BLW初期の手順としては以下のようなイメージです。
BLW導入へのファーストステップ
- 食材を3つ~5つくらい調理
- つかみやすい大きさにカットしてトレーに盛るorテーブルに直接置く
- 赤ちゃんが選んで食べるのをママは見守る
ママのメリットとしては、なんといっても手間が少ないということ。
食材をすりつぶして与える必要がなく、家族が食べている食事から取り分けることも可能です。
また、赤ちゃんが自分の意志で食べるため、ママが横について一口ずつ食べ物を口へ運んで食べさせる必要もありません。
わが子と一緒に食事を楽しめるのは、BLWならではのメリットですよね。
食材選びのポイントは?
BLWでは最初にどのようなものを与えるべきか、未経験のママは想像しにくいのではないでしょうか?食材を選ぶときは、以下の点に注意してくださいね。
BLWのための食材選びのポイント
- 歯茎で潰せるくらい柔らかいもの、または柔らかくゆでられる食材を選ぶ
- 無添加なものを与える
- アレルギーになりやすい食品は避ける
- 喉に詰まりやすそうな食材(豆・ナッツなど)は、しっかり噛めるようになったと確認ができてから
そもそも何を作ったらいいのかわからない…!という方のために、BLW初期の食材を挙げますので、何品かピックアップしてメニューに組み込んでみましょう。
BLW初期に取り入れやすいおススメ食材
野 菜: ブロッコリー、にんじん、トマト(湯むきして種を取る)、カリフラワー、大根
ズッキーニ、かぼちゃ
穀 類: おにぎり、耳なしの食パン、パスタ
いも類: じゃがいも、さつまいも
果 物: アボカド、バナナ、洋ナシ、キウイ
魚 肉: 茹で鶏、ハンバーグ、魚、しゃぶしゃぶ用の牛肉
食材はスティック状にカットすると、赤ちゃんがつかんで食べやすいです。本当に最初から固形物を食べられるの?とママはドキドキしてしまいますが、赤ちゃんが最初にどの食材を手に取って食べるのかを、楽しみながら観察しましょう。
赤ちゃん任せでほんとうに大丈夫?偏食の心配について
食べるものが赤ちゃん任せだと、好きなものばかり食べてきちんと栄養摂れないのでは?と心配になってしまうかもしれません。
はじめのうちは、母乳やミルクと並行して与えることができるので、食べない食材があったとしても深く悩む必要はありません。
BLWの考え方では、偏食は一時的なものであり体の需要が引き起こした結果です。
無理に食べさせようとせずに、さまざまな食材に挑戦させることが大切で、時期によって食べるものは変化することもあります。
ママにとっても心が救われる方針ですよね。
私の住むニュージーランドでも、BLWを取り入れているママが多くいます。
赤ちゃんは家族と一緒に同じようなものを食べられることがうれしいようで、真似していろいろなものを食べているそうです。
BLWでは、さまざまな食材を赤ちゃんのときから与えることで、偏食につながりにくいとも言われています。
BLWを始めるにあたって必要な環境づくり
BLWでは固形物を与えることから、食べ物が誤って気官のなかに入ってしまう誤嚥や窒息について心配なママも多いはず。
赤ちゃんが安全に食事を進めるために、必要な環境を整えておくことも大切です。
BLWをはじめる上での環境チェックポイント
- ママは横で見守り、赤ちゃんを一人にしない
- ナッツや豆など喉に詰まる危険性があるものは、本人がしっかり噛めるようになるまでは与えない
- まっすぐの姿勢で赤ちゃんを座らせる
- 赤ちゃんが「食べ物」に集中できる環境を整える
- 「オエッ」となり吐き出すえずきと、食べ物がのどに詰まって息ができなくなる誤嚥の違いを判断できるよう、知識として学んでおく
一般的な離乳食においても同じように誤嚥や窒息のリスクには注意すべきですが、もしものときに対応できるようママは救急法も学んでおくと不安が少ないです。上記の安全対策もあわせて実践し、安心してBLWが始められる環境を整えましょう。
BLWを始めるうえで、あると便利なもの
BLWをスタートするにあたって、揃えておくと役に立つアイテムについて知りたいと思いませんか?赤ちゃんが食事を楽しむために、こんなものがあれば便利!というアイテムについて紹介しますね。
ハイチェア
お座りをしたてのころの赤ちゃんは、隙あらばハイハイして動きたくなってしまうもの。動かずにまっすぐに座らせるためには、ハイチェアが必須アイテムです。BLWの手法の一つとして、赤ちゃんが「自分が食べるもの」に集中できるよう、食べ物をお皿ではなくテーブルに直接置くことも多くあります。そんな時、テーブル付きのハイチェアがあればお皿代わりになって便利ですよね。
エプロン
お食事エプロンは、できるだけ洋服全体をしっかりカバーできるものにしましょう。よだれ掛けスタイルのものよりもスモックタイプのものや、テーブルと一体化してくれるようなものもありますので赤ちゃんが思いっきり食べられて、着用のストレスとママの食後の掃除のストレスが少ないものを選びましょう。
フロアーマット
BLWは赤ちゃん主導の手づかみ食べなので、汚れは避けられません。お食事エプロンはもちろんですが、フロアの汚れが気になる場合はフロアーが汚れても構わないようマットを敷いておきましょう。
カトラリー
最初は手づかみ食べですが、家族がスプーンやフォークを使っているのを見ると赤ちゃんも同じことをやってみたくなります。無理に使わせる必要はありませんが、横にセットしておくとカラトリーへの移行も早く進みます。BLWのメリットのひとつでもある、指先をしっかり使った食事がそのまま継続できるよう工夫された形状のカトラリーを導入するのもいいかもしれません。
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ママも赤ちゃんもハッピーになれる離乳食を始めよう!
BLWに興味を持つママのために、開始時期や始め方についてご紹介してきました。
ママも赤ちゃんにとっても笑顔が増える新しい離乳食の形を取り入れて、幸せな育児を目指しましょう!
ライター:古屋 恵子
ニュージーランド在住。
イタリア人の夫と7才の娘と毎日にぎやかに暮らしています。2012年からフルタイムのライターとして活動中。
海外での育児経験を通して、ママさんにとって役立つ情報を発信しています。