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日本は「イクメン」になりずらい国!夫婦で協力して子育てをするために

日本は「イクメン」になりずらい国!夫婦で協力して子育てをするために

「イクメン」という言葉をよく耳にする時代になりました。

私自身フルタイムで仕事をする一方で、仕事終わりや週末には積極的に子育てに関わっている父親、つまりイクメンと呼ばれる部類に入ると思います。

自分が息子にしていることを妻がほかのお母さんたちに話すと、妻はよく「旦那さんが子育てに積極的に参加して素晴らしい」、あるいは「うらやましい」といった声を聞くそうです。

私のまわりにはイクメンの友達は多いのですが、一般的には男性が子育てに関わるのはまだまだ難しい状況のようです。

そこで今回は日本の現状を踏まえながら、どのようにして夫婦で協力して子育てをしていくかについて、男性の目線から書きたいと思います。

日本の現状:男性は育児に関わりにくい社会?

過去10年の日本の育児休業の取得率の推移を見てみましょう。

女性: 83.7%(2010) → 86.6%(2014) → 82.2%(2018)
男性: 1.4%(2010) → 2.3%(2014) → 6.2%(2018)
(出典:生命保険文化センター資料「育児休業をとっている人はどれくらい?」

調査の「2010年」の項目を見てみると、「男性の育児休業取得率」は1.4%です。

森永乳業のピノを買ってハート型のピノが入っている確率が3.2%(33箱買ったら1つの確率)なので、街で育児休暇を取っている男性をみつけるより、ハート型のピノをみつけるほうがまだ簡単ということになります。2016年になってからはハート型のピノよりはみつけやすいくらいにはイクメンが増えてきたことがうかがえますね。

2010年、厚労省が育児を積極的にする男性を増やすためにはじめた「イクメンプロジェクト」。そのおかげで2018年には8年かけて6.2%まで上がりました。当初目標は2017年度時点で10%、2020年度時点で13%を目標にしていました。政府主導の働きかけがありますが、日本社会においていかに男性の育児取得率を上げるのが難しいかがうかがえます。

(参考資料:厚生労働省「イクメンプロジェクト」の概要

日本と世界一との差

一方で、世界でいちばん男性が育児休業を取っている国はフィンランドで、80%を超えています。
(出典:文春オンライン「育休制度は世界1位なのに 日本のパパが5%しか育休を取らない理由」

80%という数字は、日本の女性の育児休業取得率とほぼ同じ割合です。

男性が子どもを育てるために休業するという社会的な常識、そして男性の育児に対する積極性があることがうかがえます。

子育てに関わる男性の割合は増えている

単純に、「男性の育児休業取得率」=「子育てに関わる男性の割合」にはならないことに注意したいと思います。日本では育児休業を取得する男性はまだまだ少ないですが、男性が子育てに関わっている割合は個人的には増えていると思います。

私が住んでいる地域には、たくさんの家族がいます。そして、よくお父さんが子どもと二人で歩いているところや、お母さんの横でお父さんが抱っこ紐をつけて赤ちゃんを抱えている姿を目にします。

やっぱりイクメンになるのはしんどい

それでもやはり日本の社会の「風向き」は父親には逆風だと思います。

男性が育児休暇を取ることに消極的な会社の姿勢、職場のプレッシャー、仕事の責任、上司との関係、飲み会。そういった仕事面での大きな負担を抱えながら子育てに関わるのは、時代が変わってきていると言っても強い意志がなければ難しいかもしれません。

夫婦でうまく子育てをしていくには

それでは、父親に逆風の社会の中で、夫婦で協力してうまく子育てをしていくにはどうすればいいでしょうか?男性の目線から、今日は簡潔に三つ紹介したいと思います。

子育ては夫婦の共同作業という認識を共有する

まず、夫婦が協力して子育てをしていくには、子育てについてきちんとした理解が必要です。

特に男性が子育てについて考えるとき、よく「参加する」という言い方をすることがあります。基本的に主に女性が子育てを担当していて、そこに男性が加わるというイメージです。

父親の男性にとって必要な認識は、子どもは母親だけの子どもだけでなく、父親の子どもでもあり、子育ては二人で担うものであるという認識だと思います。

一方で、母親の女性も自分だけが子育てをする責任を考えるのではなく、夫と協力して育てるという認識も必要だと思います。

私の場合、フルタイムで仕事を終えて帰宅したときに妻と子どもの面倒を見るのを交代します。当然仕事で疲れている日もありますが、妻も一日中家事と育児で疲れているので、育児に「参加する」というよりは、「父親として面倒を見る義務」を喜んでするように心がけています。

妻の理解は大きい

そんな中で、日本の社会にはまだまだ男性は外で働くという感覚が「常識」として強く見られる傾向があると思います。家庭を優先しようとするとき、会社の雰囲気、そしてまわりの目が重荷となって夫の肩にのしかかってくる。それに対して妻の理解があることは、父親が子育てに関わるためのモチベーションの形成にとても大きな要素だと思います。

妻が社会からの「重荷」や「重圧」を理解してくれれば、夫も家で育児をしやすくなると思います。

もし理解がなければ、会社と家庭のあいだで板挟みになり、二重苦になることもあるかもしれません。

夫婦でつねに話し合う

人は完璧ではありません。役割分担や、一日のおおよそのスケジュールなど決まり事をつくっていても、ときには疲れすぎていたり、イレギュラーが発生することがあります。

私も仕事から帰ってきてあまりにも疲れすぎている日には、妻に息子の面倒を引き続き見てもらうようにお願いすることもあります。一方で、日中に妻の体調が悪かったり、どうしても私の助けが必要なときには、仕事を早退して家に帰ることもあります。

どちらかが過度に相手を頼りすぎず、助け合いによって子育てをしていくために、私たちはつねに状況に応じてコミュニケーションを取るように心がけています。

いかがでしたでしょうか?今回は日本における子育てに関わりたい父親にとって厳しい社会の現状について、そしてそんな中でも夫婦で協力して子育てをしていくための方法を紹介しました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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