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自己肯定感が高い?世界一幸せなオランダの子どもたちを見て驚くこと

世界一幸せな子ども達 オランダ

自己肯定感が高い?世界一幸せなオランダの子どもたちを見て驚くこと

ユニセフの「先進国における子どもの幸福度調査」常時上位国であるオランダ。

本当にオランダの子どもたちって幸せなのでしょうか?

実際に筆者がオランダで子育てをするなかで、肌で感じるオランダの子ども達の様子をご紹介します。

精神的幸福度の高いオランダの子どもたち

ユニセフの調査では、精神的幸福、身体的健康、スキル(学習や社会的なスキル)を総合的に判断してランキングが作成されています。

オランダの特筆すべき点は、「精神的な健康(生活満足度の高さ及び自殺率の低さ)」の項目がトップであるということです。

対して日本はワースト2位でオランダの結果とは大きく開きがあります。

筆者の考える、オランダの精神的幸福度が高い理由には、大きく分けて2つあります。

ひとつは社会全体が子どもたちが生きやすいように整備がされているということ。もうひとつは、家族の在り方が、子どもたちの「安心感」や「自己肯定感の高さ」につながっており、精神的幸福度、自殺率の低さに結びついているのではないかということです。

今日はオランダ生活の中で驚く、子どもたちの自己肯定感の高さやその背景についてご紹介します。

ポジティブ思考の子どもたち

オランダの子どもたちと接していると自己肯定感が高い(=自分自身をポジティブに評価し価値のある存在として感じている)子どもたちが多いと感じます。

自分の考えを表現し、自分が正しい!という主張はとても強く、怒られても謝ったりすることがあまりありません。

周りに合わせる、目上の者に従うといった、感覚はあまり持ち合わせていないのでは?と思ってしまう時があります。

もちろん年齢相応の悩みや子どもたち同士のトラブルなどもあります。

ニュースではティーンエイジャーの殺人事件などもあります。

それでも日常生活の中で、子どもたちの自殺や不登校などの、手のつけられない状況になってしまった、という話は少ないような気がします。

ポジティブ プラス思考 子ども

家族の在り方、子育ての方針

家族としての結びつきが強く家族を大切にする意識は日本と比較すると強いようです。

毎日一緒に食卓を囲み、誕生日にはお祝いをするということは、当たり前のこと。

家族の結びつきが強くても、親は子の言いなりになるわけではないし、子も親に従わせようと強い態度に出るわけではありません。

それぞれの個人を尊重します。

親や子どもが子どもに命令口調で従わせようとしても、納得ができなければ子どもは従わないことも普通です。

それぞれがある程度自立した意識を持ちながら、共同生活を送っている、そんなオランダ人家族が身の回りには多いです。

教育に関しても、大学に入ることを目標とするのではなく、個性を活かして幸せに生きて行ってほしいという声を聞くことが多い印象です。

もちろん筆者が身をおいている環境の中で聞く声なので、そうではない家庭もありますが、社会的地位やリッチになることではなく、「happy」を子育てをする中で大事にしている人にたくさん出会うことができます。

お金より大切なこと

学校でもポジティブ思考。個性を重視

学校の個人面談で驚くことは、子どもを批判することが圧倒的に少ないということです。

例えば学習面でつまずいているときでも、学習面での努力点を褒め、それ以外の社会性や関係性などを褒めます。

成績自体も他者と比較するわけではないので、前回より少しでも伸びを感じられれば、褒めてくれます。

集団の中のひとり、という視点ではなく、ひとりの人として個性を見てくれている印象が強く、先生たちは子どもたちの「あるがまま」を認めてくれるような安心感があります。

もちろん、先生により個人差は大きくありますが・・・。

オランダの学校の個人面談

トラブル解決の方法とは?

実際に喧嘩やいじめなどのトラブルの際に、当人同士の話し合いを先生が徹底的にさせるというケースを経験したことがあります。

その時はお互いが歩み寄るというよりも、それぞれが主張をして、「君はそういう考えなんだね。僕は違うけど」という、違ったものを理解して受け入れるという着地点であることに驚きました。

先生もどちらが悪いかという判断をするのではなく、それぞれの主張を聞いて、自分で考えさせるように話を誘導していました。

そして互いの主張をしたあとは子どもたちもすっきりして仲良く遊んでいて、拍子抜けしていまいました。

子どもの喧嘩は誰がおさめる?

最後に

真っ向から立ち向かい、自分を主張する姿とポジティブ思考と、そんなあなたも大切だよと言ってくれる学校や両親によって、オランダの子どもたちは成長を支えられているような気がします。

筆者は日本でも子育てを行っていたことがあり、その差異には在住年数が5年になる今もびっくりすることがあります。

あなたの家庭での、そしてお子さんが通う教育環境との違いはあるでしょうか?


荒井瞳実

荒井瞳実
2012年から海外暮らし。
2016年よりオランダで高校生から小学生3人の子育て中。
常にナチュラルな生き方を模索しながら、スパでのセラピスト業、アロマ講師、ライター業などを行っている。

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